女神陵●– category –

天界の城ヴァルハラにて、蝶よ花よと育てられた神族の女神姫・ベルダンディー。その穏やかで輝かしい生活も突然の魔族の襲撃とヴァルハラ城陥落により一変する。臣下の者たちは次々と倒され捕まりベルダンディー自身も力及ばず捕らえられてしまう。それは、単純に戦闘力の問題ではなく、侍従や臣民たちを人質に取られての投降。結果的に皆が助からない選択肢だったとしても、ベルダンディーには彼らを見捨てることが出来なかったの…

天界へ勇者の魂を誘う役目を持ち、自らも戦の最前線に赴く戦乙女ヴァルキリー。そのヴァルキリーの中でも、別格の地位と力を持つ者・ブリュンヒルド。彼女はウルド、ベルダンディー、スクルドたちの姉に当たり、天界でも選りすぐりの軍勢を率いる近衛指揮官であった。だが、突然の魔族の襲撃より、陣容を整える間もなくヴァルハラ城は陥落。ブリュンヒルド自身も深手を負い捕らえられてしまうが、その瞳は気高い輝きを失わなかった…

三姉妹の末っ子にして、姉であるベルダンディーを支える神官「スクルド」。天界の争乱の最中、神殿に立て篭もるも、呆気なく制圧されてしまう。その映像に絶句するスクルド。あまりの恐怖と幼さから、失禁しガタガタと震えだすスクルド。自分がこれからどうなるのか、朧気ながら理解する。ロキは、『命が惜しければ、言う事を聞くんだ。尤も、嫌がっても結果は一緒だから抵抗してもいいよ』とスクルドを笑い飛ばす。神官であるスク…

三女神の長女にして、半神半魔の女神・ウルド。彼女は自由奔放な性格で、天界を出奔していた。その真の理由は半分魔族の血を引く自分が臣民に疎まれていること。そして長女と言う立場上、王位継承の面倒事が嫌だったこと。しかし、天界を突如として襲う戦雲。ヴァルハラの異常事態に慌てて駆けつけるが、すでに城は陥落し都市も壊滅状態に陥っていた。妹たちのことを心配しつつも、怒りに任せて周囲の魔族を打ち負かしていくウルド…